初心者でもわかる「F1世界選手権」

皆さんは「F1」を知っているでしょうか。
「名前だけは知ってる!」「聞いたこともないし興味ない」なんて思っている人も少なくないのでは?
今回は記念すべき一つ目の記事として「初心者でもわかる『F1世界選手権』」をお届けします。
「F1」改め、"FIA Formula 1 World Championship"(F1世界選手権)は、世界最高峰の自動車レースとして君臨しています。国際自動車連盟(FIA)が主催し、リバティ・メディアというアメリカの企業がオーナーを務める"Formula One Group"が運営をしています。

F1といえば、ゲームの世界から飛び出したような車の形ですよね。
この車の形は、「テクニカル・レギュレーション」と呼ばれる規則に従って作られています。この規則は、車体の寸法から部品一個の原材料まで、あらゆる物に規制を布いています。
この他にも「スポーティング・レギュレーション」と呼ばれる、いわゆるスポーツマンシップに関する規則、参戦資格・商業的な権利に関する、F1チーム、主催者のFIA、商業的な権利を統括するFOMの三者間の取り決め「コンコルド協定」など、大きなこの3つ以外にあらゆる規則が存在しています。
また、F1は巨額のお金が動くレースなのもあり、様々なゴシップネタが多く存在します。
〇〇が〇〇を買収した
〇〇が〇〇チームのスポンサー契約を解除→実は架空の会社だった?
なんてことも。さらには近年は「ペイドライバー」と呼ばれる、巨大な資金源をバックにつけたドライバーが、巨額の持参金を武器にしてチームに加入する例もあります。中には政府系の企業がバックについたドライバーもいます。



しかし、世界最高峰のレースはお金ではなく実力の世界。どんな時もあらゆる事がうまく噛み合ったチーム・ドライバーが栄冠を手にします。今回はその中でも成功を収めた4人のドライバーを、その時の所属チームと合わせて紹介します。


1.アイルトン・セナ/マクラーレン
1988,1990,1991 3回のワールドチャンピオン
F1を語る上で忘れてはいけないのが、”音速の貴公子”ことアイルトン・セナ。彼のドライビングスタイルや性格は賞賛の的として高い評価を得ていました。しかし、1994年、イタリアで開催されたサンマリノGPの決勝レースでクラッシュ、そのまま病院に搬送されたものの帰らぬ人となりました。
その後、地元ブラジルでは国葬が執り行われ、大勢のF1関係者が参列し、その死を悲しみました。彼の功績を称え、マクラーレンの市販車部門では「マクラーレン・セナ」と、セナの名前が付けられた車が発表されていたり、ブラジルではセナの遺産を基に「アイルトン・セナ財団」を設立。ブラジルで若い世代に対する支援を中心に活動していたりと、「英雄」として今でもF1に限らず多くの場所で知られています。



2. ミハエル・シューマッハ/ベネトン・フェラーリ
1994,1995 2000〜2004 7回のワールドチャンピオン(過去最多記録)
「皇帝」ミハエル・シューマッハは、優勝91回、7度のワールドチャンピオン、表彰台155回など、今でもF1に記録を残し続けるドライバーです。1994,1995年とベネトンで2年連続でチャンピオンを獲得した後にフェラーリに移籍。コンストラクターズ(車体製造者)部門では1999年から6連覇、ドライバーズ部門では5連覇をするなど、フェラーリに黄金期をもたらし、2006年で一度目の引退。その後メルセデスGPから復帰を果たしますが思うように結果が出せずに、2012年に二度目の引退をします。その後、2013年にスキーの途中で転倒し、重傷を負いました。その後の動向は、家族の意向で公表されていません。



3. セバスチャン・ベッテル/レッドブル・レーシング
2010〜2013 4回のワールドチャンピオン
2007年、リザーブドライバー(通常のドライバーの代役)としてデビューしたセバスチャン・ベッテル。しかし、別のチームとの契約があったために貸し出しと言う形でのデビューでした。しかし、8位入賞を果たし、非凡な才能をこの頃から見せていました。これを評価した貸し出し元のチームは、同年に他のドライバーを更迭すると同時にベッテルを後任に選びます。その翌年には初の表彰台を初優勝と共に獲得します。さらに2年後の2010年には、史上最年少でワールドチャンピオンを獲得、4連覇を果たします。しかし、現在は後述するルイス・ハミルトンに押され気味になっており、これからの巻き返しが期待されています。



4.ルイス・ハミルトン/マクラーレン・メルセデスAMG
2008,2014,2015,2017〜2019 6回のワールドチャンピオン
2007年にデビューをしたルイス・ハミルトンは、ルーキーのシーズンから表彰台、初優勝など、ルーキーらしからぬ才能を見せつけ、デビューシーズンでのチャンピオンも期待されましたが、それは叶わず。しかし翌年は、その憂さ晴らしをするように次々と優勝を重ね、チャンピオンとなります。そこからはチャンピオン争いから離れますが、2014年からはマシンの戦闘力が桁違いのものになり、絶対王者としての地位を確立していきます。2016年はチームメイトにチャンピオンの座を奪われますが、翌年からは3連覇。「現役最強」と言っても過言ではありません。



いかがでしたか?
F1はとても奥が深く、入門の扉を開けるのが少し難しいジャンルですが、その中はとてもエキサイティングな話題に富み、いくら記事を読んでもキリがないほどです。
また、今年でF1は70周年を迎え、さらに過熱すること間違いないでしょう。
これから新しい10年を歩むF1を、皆さんも一緒に見てみませんか。
本記事はこれでおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

0コメント

  • 1000 / 1000